月読 自選作品集
- 著者
- 山岸 凉子
- 出版社
- 文藝春秋
- シリーズ
- 文春文庫
- 発売日
- 2019年04月10日頃
- ISBN
- 9784167912703
- 定価
- ¥913
古事記、日本書紀に記された古代日本の神話とギリシャ神話をモチーフにした作品からなる短編集。 表題作の「月読」は、実の姉であるアマテラスへの強烈な思慕を持て余すツキノオの苦悩と葛藤。聖なる女神であり、アマテラスをめぐり、弟のツキノオとスサノオが争う。 少年ストーカーが不気味な「蛭子」(ひるこ)、ロリータコンプレックスを刺激される少女を描いた「蛇比礼」(へみのひれ)は肌に張り付く湿り気と爬虫類を思わせる毒気が漂う不気味な作品。山岸凉子にしか描けない異形愛の世界が広がる。 「木花佐久夜毘売」(このはなさくやひめ)は、収録作の中で唯一ハッピーエンドの作品。姉の呪縛にとらわれて生きてきた女子高生が持つ劣等感と悲哀が描かれており、長年読者から支持されている山岸作品のひとつです。 震災後に福島県浪江町から引き取った猫のコバンとの日常を綴った「コバン日記」を収録。解説は、長年の山岸ファンでもある桐野夏生さん。ファン納得の深読み解説は、さすが桐野夏生さんです。 天沼矛 月読 木花佐久夜比売 蛭子 蛇比礼 ウンディーヌ 特別付録 コバン日記 解説 そこに抑圧とエロスが 桐野夏生